パッドは時代遅れ!? この春、僕たちがAカップに恋するワケ
「おっぱいは大きいほうが良い」という時代は、すでに終わっているのかもしれません。
というのも、ここ数年「カワイイ」とされる女性像が大きく変化を遂げているからです。
女性誌の流行を観察していると、眉毛はだんだん太くなり、髪はどんどん短くなり、モデルはどんどんスレンダーになっていくのがわかります。
そこで今回は、男性向けグラビア誌で市場分析コラムを連載している筆者が、この春「Aカップ女子の時代がくる」と予感した理由を述べてみたいと思います。
オードリー・ヘプバーンの再来
流行には一過性の「ファッド」と、周期性の「ファッション」がありますが、理想の女性像や男性像には、ある程度の周期性があります。
たとえば眉毛の太さは大体10年周期で流行を繰り返すと言われていますが、この春には細眉が完全に時代遅れになると予測できます。
映画を観ていると世相が見えるものですが、最近のメインストリームでは「強くて、男性と対等に渡り合える女性」が、かっこよく描かれているのが特徴的です。
先日、筆者は「白雪姫と鏡の女王」というメインストリームの映画を観たのですが、それは決定的な作品でした。
リリー・コリンズ演じる白雪姫が剣をふるい、王子と助け合いながら女王の恐怖政治に立ち向かうというストーリーは、今の時代を反映しています。
筆者が特に注目したのは、リリー・コリンズがくっきりとした太眉なのに対し、女王が細眉で対比的に描かれていたところ。
そして、リリー・コリンズのモード全開なメイクが、明らかにオードリー・へプバーンを意識しているところです。
オードリー・ヘプバーンと言えば、マリリン・モンローを筆頭としたグラマラス女優が全盛の時代に、太眉で胸が小さく、背が高いという個性的な外見を活かし、ファッション・アイコンとしての地位を築いた、20世紀を代表する女優のひとりです。
その凛とした生き様は多くの女性の共感を呼び、ただ男性に媚びるのではなく、女性として気高く生きるというロール・モデルを示しました。
ここ数年、「肉食女子」という言葉が流行していますが、その根底にある思想は、性差別を廃止し、女性の解放を主張するフェミニズムです。
そしてオードリーが時代の寵児になったのは、当時のフェミニズム思想にマッチしていたからではないかと、筆者は推測しています。
男性はいつもルサンチマンの塊である
話をおっぱいに戻しましょう。
まったく自慢にならない話ですが、筆者は20代のほとんどすべてを、ちょっとエッチな男性向けのグラビア誌を作ることに捧げてきました。
何が売れ線なのか、今どういう女性が男性に求められているのか、なぜそういう女性が求められるのか……。
そういうことをずっと考えていました。
結果として見えてきたのは、グラビア誌にはモテない男性のルサンチマン=弱い者の憤りや嫉妬が、色濃く反映しているということです。
男性は別に、胸の大きい小さいで女性を判断しているのではなく、その男性が得がたい魅力を持っている女性に、劣情を覚えているだけなのです。
アダルト・ビデオにはメインストリームのパロディー作品が溢れていますが、それは輝かしい女性に対する憧れと嫉妬を反映しているから。
実際にここ数年、AV業界では胸の小さい女性に対する需要が、じわじわと増加しています。
もちろん男性それぞれの好みはあるでしょうが、結局のところ、胸の大きさの良し悪しも、流行のひとつなのです。
本当は、胸の大きさは関係ない
ここまでの話をまとめると、
・流行がフェミニズムに同調し、胸の小さい女性がかっこよく見える
・男性の流行はそれに追従し、胸の小さい女性に惚れる
という構造が見えてくるでしょうが、筆者はそれも違うと思います。
世間的にはそういう感じになるでしょうが、実際にモテるかどうかはまた別の問題です。
大事なのは「自分の体型を活かし、自分らしく輝く」ということであり、わざわざ胸を小さくする必要はないでしょう。
あくまでも男性は、自分の良さを活かせるクールな女性に惚れるのであり、胸の大小はそのひとに似合っていればそれで良いというのが、筆者の考え方です。
筆者は以前、恥ずかしながらAV批評もやっていたのですが、おっぱいというものは不思議なもので、よくよく観ていると、全部良いんですよね。
それで気付いたのは、筆者がおっぱいを批評しているのではなく、おっぱいが筆者を批評しているということ。
そこにおっぱいがあるから欲情するのではなく、おっぱいだと思うから欲情する自分がいたのです。
いわゆる、コペルニクス的発想の転回というヤツですね。
男がおっぱいを評価するのではありません、おっぱいが男を評価するのです。
Aカップのあなたも、そうでないあなたも、この春はパッド無しでいきましょう。
そのほうが、かわいいですよ。
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女性誌の流行を観察していると、眉毛はだんだん太くなり、髪はどんどん短くなり、モデルはどんどんスレンダーになっていくのがわかります。
そこで今回は、男性向けグラビア誌で市場分析コラムを連載している筆者が、この春「Aカップ女子の時代がくる」と予感した理由を述べてみたいと思います。
オードリー・ヘプバーンの再来
流行には一過性の「ファッド」と、周期性の「ファッション」がありますが、理想の女性像や男性像には、ある程度の周期性があります。
たとえば眉毛の太さは大体10年周期で流行を繰り返すと言われていますが、この春には細眉が完全に時代遅れになると予測できます。
映画を観ていると世相が見えるものですが、最近のメインストリームでは「強くて、男性と対等に渡り合える女性」が、かっこよく描かれているのが特徴的です。
先日、筆者は「白雪姫と鏡の女王」というメインストリームの映画を観たのですが、それは決定的な作品でした。
リリー・コリンズ演じる白雪姫が剣をふるい、王子と助け合いながら女王の恐怖政治に立ち向かうというストーリーは、今の時代を反映しています。
筆者が特に注目したのは、リリー・コリンズがくっきりとした太眉なのに対し、女王が細眉で対比的に描かれていたところ。
そして、リリー・コリンズのモード全開なメイクが、明らかにオードリー・へプバーンを意識しているところです。
オードリー・ヘプバーンと言えば、マリリン・モンローを筆頭としたグラマラス女優が全盛の時代に、太眉で胸が小さく、背が高いという個性的な外見を活かし、ファッション・アイコンとしての地位を築いた、20世紀を代表する女優のひとりです。
その凛とした生き様は多くの女性の共感を呼び、ただ男性に媚びるのではなく、女性として気高く生きるというロール・モデルを示しました。
ここ数年、「肉食女子」という言葉が流行していますが、その根底にある思想は、性差別を廃止し、女性の解放を主張するフェミニズムです。
そしてオードリーが時代の寵児になったのは、当時のフェミニズム思想にマッチしていたからではないかと、筆者は推測しています。
男性はいつもルサンチマンの塊である
話をおっぱいに戻しましょう。
まったく自慢にならない話ですが、筆者は20代のほとんどすべてを、ちょっとエッチな男性向けのグラビア誌を作ることに捧げてきました。
何が売れ線なのか、今どういう女性が男性に求められているのか、なぜそういう女性が求められるのか……。
そういうことをずっと考えていました。
結果として見えてきたのは、グラビア誌にはモテない男性のルサンチマン=弱い者の憤りや嫉妬が、色濃く反映しているということです。
男性は別に、胸の大きい小さいで女性を判断しているのではなく、その男性が得がたい魅力を持っている女性に、劣情を覚えているだけなのです。
アダルト・ビデオにはメインストリームのパロディー作品が溢れていますが、それは輝かしい女性に対する憧れと嫉妬を反映しているから。
実際にここ数年、AV業界では胸の小さい女性に対する需要が、じわじわと増加しています。
もちろん男性それぞれの好みはあるでしょうが、結局のところ、胸の大きさの良し悪しも、流行のひとつなのです。
本当は、胸の大きさは関係ない
ここまでの話をまとめると、
・流行がフェミニズムに同調し、胸の小さい女性がかっこよく見える
・男性の流行はそれに追従し、胸の小さい女性に惚れる
という構造が見えてくるでしょうが、筆者はそれも違うと思います。
世間的にはそういう感じになるでしょうが、実際にモテるかどうかはまた別の問題です。
大事なのは「自分の体型を活かし、自分らしく輝く」ということであり、わざわざ胸を小さくする必要はないでしょう。
あくまでも男性は、自分の良さを活かせるクールな女性に惚れるのであり、胸の大小はそのひとに似合っていればそれで良いというのが、筆者の考え方です。
筆者は以前、恥ずかしながらAV批評もやっていたのですが、おっぱいというものは不思議なもので、よくよく観ていると、全部良いんですよね。
それで気付いたのは、筆者がおっぱいを批評しているのではなく、おっぱいが筆者を批評しているということ。
そこにおっぱいがあるから欲情するのではなく、おっぱいだと思うから欲情する自分がいたのです。
いわゆる、コペルニクス的発想の転回というヤツですね。
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2013-03-12 18:58
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